木の仕上げは実は奥深い|家づくりは常に進化していく
いつもお世話になっている自然塗料を扱うプラネットジャパンさんが来社。オイルや自然塗料など、当社でも定番で使わせてもらっています。定番は定番として、もうワンステップ、仕上げをステップアップさせたい。具体的な木部の仕上げの質感を相談しながら、色々とレクチャーを受けました。いやはやこれが奥が深い。木を活かした仕上げ私は木部仕上げの根本的な考えとして、「着色による極端な色付け」や、「塗膜ガチガチの木材保護...
自然素材の仕上げ|心地よい住まいを求めて
前回の建具や、前々回の無垢フロア、その他室内の造作材など、当社で使う仕上げ材の殆どは既製品を使わず現場や自分たちの加工場で作っていきます。無垢材や自然素材の仕上げにこだわって作り込んでいくと、自然と脱既製品、脱工業製品へと家の造り方が変わっていきます。今回は既製品が悪いとか、無垢材がいいとかの二元論の話ではなく、自然素材を使うことがくつろぎ、安らぎを必要とする住まいには合っている。人が心地よく感じ...
新潟の液状化危険度分布と、液状化の判定方法
東日本大震災では、千葉方面で深刻な液状化に見舞われました。私が住む新潟も、古くは新潟地震で液状化の被害が大きく、そんな過去の経験から新潟県民の多くは「新潟は地盤が悪い」「地震が起きると液状化する」というのが半ば記憶に刷り込まれている程。それでは新潟の液状化被害想定は、どれ程のエリアで、どれ程の危険性が示されているのかを調べてみました。現在ある被害想定資料は、内閣府(防災担当)がまとめた「中央省庁業...
地域工務店の品質格差と理想像
住宅を建築しようと思った時、その依頼先としては(1)全国規模のハウスメーカー、住宅会社(2)都道府県内(場合によってはその近隣まで)をエリアとする地域ビルダー(3)設計事務所(4)地域工務店おおよそ、この4グループに大別できます。それぞれ特徴や強み、長所短所があり、今の時代ネットで調べれば”一般的な得意不得意”を解説したサイトはいくらでも出てきます。このグループの中で当社は(4)の”地域工務店”になる...
震災で感じた”安全な住まい”の新しい視点
東日本大震災がもたらしたM9.0の地震は、1000年に1度の大地震と言われています。過去の阪神淡路大震災や新潟県中越地震が直下型地震であったのに対して、今回は震源が海にある海溝型の地震。海溝型地震であったことが巨大な破壊力を持つ津波を生み、場所によっては20mを越える津波が観測され、建物はおろか都市全てを飲み込み押し流すという未曽有の被害をもたらしたのは説明するまでもありません。(画像出典:日本地震マップ-東...