YaMa_Home blog -新潟木の家 自然素材の注文住宅-

自然素材とテクノロジーを匠が活かす。心地よいデザインと高い断熱・構造性能を目指して・・・山口工務店

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

キーワード「200年住宅」は禁句

「200年住宅」というキャッチフレーズはもはや過去の産物。
この言葉を造り出した国交省も”消し”に掛かっているようです。



「200年住宅」とは言わないで?

 国はいま、「200年住宅」というキーワードの“回収”に頭を悩ませている。福田康夫前首相が総裁選挙の演説で触れたことなどで脚光を浴び、その後、キーワードとしてのわかりやすさも手伝って世間に浸透していったが、国土交通省などでは既に“禁句”にしているという。理由は一言で言えば、「あまりに具体的過ぎるから」。裏返して言えば、「法律の文言として盛り込めない」からだ。もっと“具体的”にいえば、消費者に「200年の寿命があると思っていた」と突っ込まれたときに説明できないことが理由だ。

 確かに、2008年11月28日に参議院で可決したのは「長期優良住宅の普及の促進に関する法律案」だ。「200年住宅」とはどこにも書かれていない。また、国土交通省のウェブサイトで「200年住宅」という言葉を検索すると、26件がヒットするものの、その多くが2007年度以前に公表された資料だ。最近の公表資料でヒットするものもあるが、それは大臣会見の際に、質問した記者が使っていたものだった。一方、「長期優良住宅」を検索すると、49件がヒット。「200年住宅」という言葉を封印し、「長期優良住宅」という言葉にシフトしたい国土交通省の思惑が見て取れる。

引用:日経BPネット(2009年2月25日)




この「200年住宅」構想は前福田内閣の遺産、今は「200年住宅」は「長期優良住宅」という言葉に置き換わっている(コンセプトや法制度の中身は同じ)。

200年住宅というキャッチが国から出た時はかなりインパクトを受けた。
なぜなら、言葉そのもが持つ力や印象として一般ユーザに分かりやすいからだ。
ただ、同時に制度をよく知るものからすれば誇大広告だということはすぐにわかり、当時私も「ちょっとこれは大げさだ。誤解を招く。」と思っていた。
そうこうしているうちにすぐに「長期優良住宅」という言葉に変わっていたのですが(笑&呆れ)

「長期優良住宅(200年住宅)」とは、端的に言えば

 ”質の高い建物を造り、手を入れながらも長きに渡って使い続けましょう。”
 ”建物には、長期に渡り使い続けられる維持管理の仕組みを持たせましょう。”
 ”長く住み継ぐものとして、街並みとの調和を図っていきましょう。”

というもの。

これは歴史を紐解けば戦後の焼け野原からのV字回復という観点から、供給重視の法制度や施策が役目を終えた事を意味する。
これからは ”量から質の時代にシフト”し、

 ”スクラップアンドビルドの「フロー消費型」から、いいものを手直ししながら長く使う「ストック型」にシフト”

していこうというもの。

「200年住宅」という言葉が一人歩きした時に誤解されるのは、その建物があたかも200年持つものだと受け止められる点です。
法制度の中身からしても黙っていて200年持つ事を保証しているわけではないということをここで改めて強調しておきたいと思います。

しいて200年という言葉を使うなら、「200年は持たないかもしれないけど、それくらい丈夫で長く使える住宅」・・・とでも言おうか(笑)



私はこの「長期優良住宅」は、既に施行されてかなり経過する住宅性能表示制度よりも強くそして早く一般ユーザへ浸透・理解されて欲しいと願っています。
性能表示制度の”同じものさしで建物の性能を相互比較する”ということより、まずは”良質なストックを形成する”のが先だと思うからです。

住まいづくりの本質として、見た目だけや目先の良さだけが先行するもの、長く使えないものは使いたくないと思っています。
悲しいかな、家づくりをお考えのお客様の多くはそんな本質を知ることなく家づくりを終える方が多い。

我々工務店としては、少しでも多くの方に長く愛着を持って住まえる家づくりを問う努力を続けるしかないのです。
関連記事

- 8 Comments

toy-order  

超長期住宅の「超」が消えてた・・・
30年程度のメンテナンス計画とか、
大風呂敷をさり気なくたたみ始めた感は否めないですね。

超長期住宅を2年度にまたがって建てていると
何となく浮いているようで・・・(涙)

2009/02/26 (Thu) 20:32 | EDIT | REPLY |   

masakazu  

toyさん

そういえば超が付いてた時もありましたね。

国が掲げた旗の文句が珍しくインパクトがある思ったら、結局は「長期優良住宅」という官僚らしいネーミングに落ち着きましたね。

2009/02/27 (Fri) 13:18 | EDIT | REPLY |   

sagami  

この前あったときも話題になりましたね。ちょうど日経のその記事も見てました。
200年という言葉が単なるスローガンであって、200年持つ家ではなかったということですね。私も過去ブログでコンクリート基礎の耐久性が基準法で100年なのとの整合性の話もあったが、あまりにお粗末。
住宅においては小さな政府であって欲しい。関与は最低限でいい。
現状では、結局天下り連中が増えているだけで、家づくりに伴わない、要らない経費ばっかりかかっている。事務経費がかけられるプレハブみたいな連中が喜んでいるだけで、結局 日本の住宅クオリティ下がっているだけじゃん!

2009/02/27 (Fri) 13:46 | EDIT | REPLY |   

masakazu  

sagamiさん

政府が動くと事務的運用体制や白黒(一応)明確な基準づくりなど、頭でっかちなものになるのは私も過去似たような事をしていたので立場上に判らなくもないとしても、大切なのは掛ける税金のバランス感覚。

「量から質への転換」という基本思想には強く共感するので、変なとこに税金を投入して結局生かさず殺さずな制度よりも、今回はエンドユーザへの意識改革の手助けに優先的に手を貸して頂きたい。そう思います。

2009/02/27 (Fri) 14:39 | EDIT | REPLY |   

sagami  

エンドユーザーへの意識改革。なるほどそうですね。
お金の使い方や暮らし方の基本的な教育の義務と、
地方分権の中で 景観規制の強化が 最低限なすべきこと。
普通に家を建てて暮らせるための基本でしょう。

2009/03/01 (Sun) 09:09 | EDIT | REPLY |   

toy-order  

長期優良住宅に対しては、
不動産取得税軽減と60年とか100年とかの長期ローンとを抱き合わせにすれば、
建てる人増えると思うんだけど、どうよ?
建物の寿命も延びるに違いない!

2009/03/05 (Thu) 18:42 | EDIT | REPLY |   

masakazu  

sagamiさん

何事も上から「やれ!」といわれる流れより、下から「こうして!」と言われる方が話が早く、流れがスムース。
底辺(エンドユーザ)からの変革が何よりの近道だと思います。

義務教育の中で住まい学とかがあれば・・(苦笑)

2009/03/06 (Fri) 12:05 | EDIT | REPLY |   

masakazu  

toyさん

たぶんそのスパンで税金を使おうとすると、今の税収体制からだと国が破たんするでしょうね(もう破たんしてますが(汗))。。。

理想と現実・・頭がイタイ問題です。

2009/03/06 (Fri) 12:06 | EDIT | REPLY |   

Leave a comment

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。