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窯業系サイディングの劣化

私たちが地域工務店として営んでいると、自分たちの仕事以外にも地元からの既存建物の改修や補修について相談を頂き、お手伝いさせてもらう事がよくあります。

この写真は、会社から数分のところにある某施設で「以前から窓内側の上部から雨漏りがする」との相談を受けて見させてもらった物件の外壁です。
サイディング経年劣化090317
外壁は築後30年程度経過する窯業系サイディング。
外観上、かなりの部分でこのような表面の劣化が確認できます。

劣化の状態から、原因は恐らく「凍害」。
劣化が進み防水性が失われた表面若しくは木口から水分が内部に浸透し、凍結融解を繰り返したことによる基材の崩壊。
冬季にサイディング内部に浸透した水が氷となり体積膨張したことで、サイディング内部から破壊が進んだと思われます。

その当時、まだ世に窯業系サイディングが出始めたころであることを鑑みると、製品耐久性的にもまだ発展途上であったとは思います。
製造メーカーも今も昔もノーメンテで30年も品質を保証してはいないのでメーカー側には非はないと思いますが、外壁に使う建築材料として適当かどうかいった事を考えると疑問符を感じます。

今回のサイディングの劣化被害は一例として、一つは安価量産型の製品を受け入れてしまった過去の社会的背景、業界側の意識、そしてエンドユーザへの説明責任(材料選定への理解と価値基準)に対して教訓としていかねばならないと強く感じます。




あまりサイディングの悪口ばかり書くと名誉棄損で訴えられても困るので(苦笑)補足すると、現在ではサイディングの性能も向上しておりますので、全てがこうなるわけではありません。

とはいえ私の価値観としては、窯業系サイディングは特別な理由がない限り”極力使わない”材料の一つです。
品質が向上したとはいえ、表面コートの劣化による水分の内部侵入による被害、定期的なシーリングの打ち直しの実施の非現実性など、外壁材料として使用する上で許容できない不都合な点が多くあるからです。

建築材料にメンテナンスフリーという言葉は幻想。
どんな素材でもその特性を正しく理解し必要な定期メンテナンスをおこたらない。これが大前提なのです。




上の写真とは別に現地調査の目的であった”雨漏り”の原因も周辺の状況から外壁の劣化と変形により外部から雨水が侵入していることが原因のようでした。
その他にも漏水原因の一つに、建築当時壁内での2次防水がどう行われていたか?そもそも機能していたか?なども雨水侵入の原因に関係がありそうです。

まずは一時的に怪しい箇所にシーリング補修をすることで様子を見て、合わせて今後の根本的改修について話し合う(予算もあるので)事としました。
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- 2 Comments

sagami  

窓の上からというのがミソデすね。
防水紙と窓のツバとがテーピングされていないかもしれません。昔はてきとうでしたから。施工は。
下の写真は冷媒管のカバーで水を抱いて
外壁浸透して 素材までやられた感じですね。
よく30年もったものです。
サイディングを極力使わないというのは右に同じ。
築7年のかつてのお客様より「そろそろ塗り替えかな」
という電話あり。 100万くらいかかりそう。
維持管理はどんなのにもいるにしろ、あとあと最小限にしてやりたい。 だからサディング使えないっす。

2009/03/19 (Thu) 20:01 | EDIT | REPLY |   

masakazu  

sagamiさん

外観から察するに二次防水が機能していない様子でした。
今やられてるような二次防水の仕様をもってしも仕事(施工)が甘いと漏水するのですから、それが数十年前の施工ともなれば・・・

いづれにせよ漏水防止も含めた建物全体での改修となると相当な改修用となりますから、少しでも長く、管理費の少ないものを選びたいものです。

2009/03/20 (Fri) 11:35 | EDIT | REPLY |   

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