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次世代省エネ基準、いよいよ義務化に(3)- 業者選びの物差し -

前回(2)からの続き ( 初めての方は最初のこちらから→(1)

話の中で度々登場しますので先ずは毎度の様に省エネグレードの表を示します・・・

グレード省エネ基準の名称
A次世代省エネ基準(平成11年基準)
B新省エネ基準(平成4年基準)
C旧省エネ基準(昭和55年基準)

前回の<次世代省エネ基準義務化の懸念>の部分と書いたとおり、最大の懸念材料は中途半端な設計や施工、言わば張りぼて状態の次世代省エネ住宅、真似ごと次世代省エネ住宅が横行すること。そしてそれをエンドユーザが見抜けず請負契約を結んでしまうことです。

お客様が目の前の建築業者の能力を見通し、間違いないAグレード住宅を作ってくれるかどうを見極めることは非常に難しい問題です。実際は判断に迷うことが殆どだと思います。
そこでひとつの目安としていくつか”判断の物差し”を提示したいと思います。
(活字が続きます、以下読み切るには気合と忍耐が必要ですが内容は濃いです)



<良質な設計者、施工者の見分け方(判断基準)>

(1)設計段階で住宅の性能を数値化し示してくれるか(設計能力の判断要素)
具体的には建物の断熱性を表す「Q値」、家の燃費に当たる「年間の空調費試算」、総合的な省エネ度を表す「省エネラベル」や環境へのローインパクトを目指し評価する「CASBEE」など。
こうした計算は極論”しなくても家は建ちます”が、Aグレードクラスの省エネ住宅を高い意識を持って建築しているところは設計プロセスの中で必ず上のどれかの指標を使って検討します。

省エネ住宅の設計方法としてこうした計算をせずにいわゆる”仕様規定”と言われ、決まった断熱材を一定の厚さ以上使えば省エネ基準に適合するという設計ルートもありますが、それはどんぶり勘定の安全設計ですので「うちは計算してません」と胸を張って言うところがあれば、省エネ住宅に対する設計意識を含めると×評価でいいと思います。

(2)空調計画、住まい方の提案があるか (設計能力の判断要素)
住宅の省エネグレードが高くなると少ないエネルギーで空調することができます。これも設計意識を含んだ判断材料になりますが、設計する省エネ住宅に対する冷暖房設備計画(どういう機器をどう使用するか)、省エネ住宅の住まい方アドバイスがあるかどうかをポイントにします。
空調計画や住まい方に対して何もポリシーや経験上のアドバイスがなければ×評価。綿密な空調計画や住んでからの住まい方アドバイスがあってこそ○評価と判断していいと思います。

(3)次世代省エネ住宅の施工実績がどれくらいあるか (施工能力の判断要素)
素人がプロの技術を見抜くのは現実無理なのでそこは経験値から判断するしかありません。
経験値=十分な施工能力と判断していいでしょう(それしかない)。
逆に「1、2棟はやったことがある」という弱気な発言の場合は△評価で他の部分も含め判断する必要があります。

(4)○○工法に惑わされない (施工能力の判断要素)
Aグレードの次世代省エネ住宅はいわゆる”高気密高断熱住宅”と呼ばれるものに相当しますが、端的に「うちは○○工法だから施工は大丈夫」とこれだけで施工の話が終始するのであれば△評価。
高気密高断熱住宅のクラスになると、高気密高断熱を目的とした○○工法というものが数多く存在します。これは歴史的に高気密高断熱が従来の断熱工法に比べて特殊な部分が多いため、それを工法技術によって施工品質を補おうとしたことから生まれています。

極論すると断熱工法の種別は何でもよく、最も大切なのはその工法を熟知し正しく施工できるかどうか。
住宅は自動車やTVと違い現場で職人が一品生産するもの。どんな○○工法を選ぼうとも必ず現場で作る部分が生まれます、更には必ず○○工法のマニュアルから外れるイレギュラーな箇所が出ますので、そこをどう納めるか(工事するか)が最も重要になります。
ここまでの部分を事前に素人の目で見極めるのは殆ど無理なのでやはり(3)の施工実績を頼りにするしかありません。
(注意)ここでは特定の断熱工法が悪いと言っているわけではありません。なんらかの断熱工法を採用した方が施工品質が上がるのは間違いありません。



以上、上げると切りがありませんが大雑把にはこの辺りをチェックポイントにしておけば目安になると思います。

書き始めたら長編化したこのシリーズ、いよいよ次回が最終章。家づくりの際に目標にしたい省エネレベルについて書いていきます。
(字ばっかりでここまで全部読んでる貴方はかなりの好きもの(笑))

<関連過去エントリ>
次世代省エネ基準、いよいよ義務化に(1)
次世代省エネ基準、いよいよ義務化に(2)- 義務化の懸念 -

■問合せ先■
新潟木の家 自然素材とテクノロジーを匠が活かす|山口工務店
TEL : 0250-62-0318
FAX : 0250-62-7977
E-mail : yamahome@chive.ocn.ne.jp
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- 4 Comments

ごきげんようまだむ  

はじめまして!

好きものです(笑)
なんて、実は今度RC住宅を新築予定ですが、RCは初めてなのであわててお勉強してます。
土地がたかかったので、うわものにお金かけられません。でもうつくいしい建物がほしい。複数立候補してくれた中から、話しやすそうでご自分の親類の家を建てた、分離発注が得意という設計士を選びました。彼自身は2級建築士ですが、一緒にやってるスタッフは1級で、あと構造の人を外部スタッフとしていっしょにやってるという、一人でやってるアトリエ系事務所ですね。

インテリアデザイナーでもある方なので、内部のコーデはお手の物と思い(よくマンションのモデルルームをてがけている)お任せしてますが、住宅性能、空調とか。ランニングコストとか、どうなんだろーなーと。予算タイトなので、見積もり合わせをしたところ、やはりというか、4社とも数千万オーバーで、分離発注ということになりました。といっても核になる工務店はいて、設備関係など、一部分離発注です。今週土曜日に各業者さんと契約する予定です。コラムにお書きになっているようなことは設計士にきけばよいのでしょうか?どういう聞き方をすればよいのかなと。ちなみに自宅は3軒目なのですが、以前のは木造ばかりで、施工店は倒産しました。夫は土地を買うのですが、ウワモノに関してはいつも全くといっていいほどノータッチで、全権委任されているので必死です。

2010/05/02 (Sun) 05:49 | EDIT | REPLY |   

masakazu  

ごきげんようまだむさん

自分で書いていてなんですが、こんな長い文章読んでコメントまでいただいてありがとうございます(笑)

数千万オーバーとはなかなか現実と理想のギャップがリアルに痛いですね。。
ここに書いたことは設計者の方に聞くのが一番です。ただ(3)だけはその核となってる工務店にも併せて聞いたほうがいいです。専門的で不明な点があれば信頼できる設計者の助言をもらいながら最終判断するべきです。

これから契約ということは夏の終わり頃には完成でしょうか。予算調整厳しそうですが精査してよい住まいを手に入れてください。

2010/05/05 (Wed) 00:09 | EDIT | REPLY |   

ごきげんようまだむ  

コメ返しありがとうございました

PC不慣れなので、たったいまこのページを見て、お返事いただいてるのがわかりました。当方アメーバブログを毎日更新してるので、できれば、アメブロ開設していただければ嬉しいです(人に要求するか!)RC住宅ですが、結局800万程オーバーでしたが、契約しました。来月着工予定でがんばってもらってますが、完成は11月か12月予定とか、、、とほほです。是非「お友達からお願いします!」じゃなかった、、ご助言をオン願い奉ります。すでにお気つきかと存知ますが、当方のアメブロは、優雅系ケンチクブログで始めたつもりでしたが、コアな読者さまから『お笑い系にジャンル変更してはいかがでしょう、ランキング1位も夢ではありません』というお言葉をいただくようになりました。お疲れの折にはアメブロの『ごきげんようまだむの天然若葉マークブログ』にどうぞ。(別に宣伝したかったわけじゃないですからね)

2010/05/26 (Wed) 10:05 | EDIT | REPLY |   

masakazu  

ごきげんようまだむさん

ブログ拝見しました。中々のドタバタ感で人気出るの分かります(爆)
建物規模は存じ上げませんがRCで造作も多いと工期掛かりますね。
残念ながらアメブロに引っ越す予定はないので(苦笑)リンク作って飛んでもらうしかありませんね。

これから工事が始まれば日々建築日記が更新されると思いますが、もし設計や施工者が建て主が建て主ブログを更新していると判っていればそれだけで気が引き締まる思いだと思います。建て主ブログの存在そのものが予防線になりますから。

2010/05/26 (Wed) 11:14 | EDIT | REPLY |   

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