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自然素材とテクノロジーを匠が活かす。心地よいデザインと高い断熱・構造性能を目指して・・・山口工務店

窓の上には小庇

「百津の家Ⅱ」の外部の窓上にはアルミ小庇が取り付きました。

R0020874_1アルミ小庇

霧除け程度の小庇ですが、日常の霧除けと同時に、長期における開口部からの漏水防止の役目も果たします。
また意匠的にも強い主張はありませんが、窓上をキリリと引き締めるよいアクセントとなります。

R0020876_1アルミ小庇

中でも今回は過去最長、長さ2間(3.6m)の庇も付いています。
2枚の窓とその袖に付く木製格子を合わせた幅の長さに対して一本の庇が掛かります。

バラバラに庇を設けるよりも、一本で通すことで意匠的に窓と格子の一体感を持たせることが狙いです。




今の住宅の多くで屋根庇(軒の出)や窓上の霧除けが無くなったことは、長い目で見た時の耐久性の面で不安を残すものであることは過去のエントリでも書いたことがあります。
外部の開口部が木製建具からアルミサッシに変わり開口部からの漏水が飛躍的に減ったことは紛れもない事実ですが、住宅の瑕疵保証事故で未だに開口部廻りからの漏水事故が多いのも事実。
開口部の防水はサッシ単品で考えるのではなく、霧除けや建物本体の屋根の軒の出など建築全体で考えていかなければならないのは今も忘れてはいけません。

最後に、意匠性だけのデザイン庇はメーカー品としても多く流通していますが、見た目だけでなく、開口部の漏水対策までを考えて計画する場合は部材の選定と合わせて、ディテールにも工夫がいります。簡単にいえば外壁の上から後付けするような庇は見た目だけで、長期に開口部を雨水から守る役目は果たしません。
この辺の違いは一般の方には中々理解や判断しづらいかと思いますので、専門の方(住宅会社)に相談する方がよいでしょう。

<関連エントリ>
2009.05.25 庇の価値とは

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