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浴室周りは先行して断熱気密

「百津の家Ⅱ」は住宅エコポイント対象の断熱気密仕様。
一般部分の断熱気密工事に先立って、浴室周りの断熱気密を行います。
先にする理由は簡単、このエントリの末尾にも出てきますがユニットバスを組み込んでしまうと壁や天井面に手が届かず断熱気密工事ができないからです。

それでは工程を追って見ていきましょう。
(今回のエントリは少々専門性が高いので一般の方には読み応えがあるかと思います。飽きずに読んでください(笑))
まずはこちらが浴室となる場所。

R0020785_浴室位置土間

丁度1坪分の浴室となりますので、その部分だけ床が貼られていない状態で土間コンクリートが露出しています。
百津の家Ⅱは床面で断熱を取るいわゆる床断熱。床が張られていない玄関や浴室部分は床が無い分、基礎で断熱します。
基礎の立ち上がり部分の内側に見えるのが断熱材。土間部分に当たる水平部分は土間コンクリートを打つ前に土間の下に断熱材を仕込んであります。



まずは屋根面から断熱材を充てん。
百津の家Ⅱは天井面で断熱する天井断熱仕様ですが、建物のプロポーションが低いのと、ユニットバスの天井裏の設備まで含めた総高さの関係からここだけかなりギリギリ。よって浴室部分だけは屋根面を断熱気密層としています。

浴室断熱気密

屋根垂木の間に断熱材をはめ込んでいくのですが、垂木の間は断熱を取りながら、かつ屋根通気をおこなう通気層としても機能させなければなりませんので厚い断熱材は使えません。今回は少々値段は張りますが断熱材の中で最も高性能なフェノールフォームを使用(写真右上)。
フェノールを選んだもう一つの理由として、フェノールは発泡プラスチック系断熱材(他にはウレタンやスチレンフォームなどがあります)の中で最も熱劣化に対して強いので、屋根からの熱で長い間に断熱材が性能劣化しにくいという特性にも期待しています。(←マニアック過ぎ!)

垂木間にフェノールフォームをはめ込めば屋根面の断熱完了。後は気密工事として垂木と断熱材の継ぎ目部分に気密テープを張って気密工事も完了。と、普通はこれで十分なのですが、現場でふと気づいて断熱材の下に防湿フィルム(厚手のビニールフィルムと考えてください)を張ることにしました(写真右下)。

フェノールフォームは高性能で優れた断熱材なのですが、欠点がいくつかあります。その一つが湿気(水分)に弱いということ。この理由から土に埋めて使うような基礎断熱用の用途としても推奨されていません。
基本ユニットバスですのでそこまでの心配はいらないかもしれませんが、お風呂からの湿気から少しでも断熱材を守りたいと思ったからです。直ぐには問題になる場所ではありませんが、もしもの時の交換が難しく手を入れづらい場所だからこそ先に保険を掛けておけば安心です。

あとは室内外を貫通して熱橋となるボルトなどの部分をウレタンスプレーで断熱気密補強すれば完了。
(おっといつもの脱線路線気味なので戻ります!)



その後は壁に断熱材を充てん、断熱材同士の継ぎ目を気密テープで気密処理すれば浴室周りの断熱気密工事の完成です。

R0020914_浴室断熱気密

壁に使用する断熱材は柱と同じ厚さ105mmの高性能グラスウール16K。
この断熱材は16K(←グラスウールの密度)で24K相当の性能があります。しかも表面の白く見える部分が防湿層の役目も兼ねた厚手の袋に入っていますので、防湿フィルムを省略した施工が可能となります。
(注:従来からある袋入りグラスウールの表面のビニールシートは厚さが薄く、それだけでは防湿層になりませんので別途防湿フィルムの施工が必要です。一般の方には判断しづらいですので気になる方は工事関係者に確認された方が賢明です)



そして(やっと)晴れてユニットバスの施工となります。(写真左上)

ユニットバス施工

細かい部分の断熱気密としては、基礎の立ち上がり(断熱材が立ち上がっています)と土台の部分は熱的に弱いのでウレタンスプレーで断熱補強(写真右上)。薄緑の部分がウレタンで一晩で膨れながら硬化します。
また、浴室まで引き込んだ給排水部分も忘れずウレタンスプレーで気密をとります(写真左下)。写真左下の断熱材の裏は人通行になっており、もしも漏水やなんらかのメンテナンスが必要な時は、床下から入ってこの断熱材を破って浴室の下にアクセスする仕組みになっています。

・・という話すと長い工程経て晴れて浴室が完成となります(写真右下)。

完成してしまうと全く苦労の影も見えませんが(苦笑)どの工程も品質と性能に直結しますので、見えないからと手を抜ける工程は一つもありません。
住宅の場合、建材単一の性能も勿論大切ですが、正しく施工して初めて所用の性能を発揮するものばかり。工場生産の家電製品や車と違いますので現場でいかに精度良く施工し、落ち度のない施工管理の目を光らせることができるかがモノ単品以上に重要になってきます。

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