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世界基準の「いい家」を建てる|森みわ氏講演会

現在5都市で開催中の森みわさんの講演会、先日の新潟公演に参加してきました。

R0021960_森みわ氏講演会

森さんはドイツでパッシブハウスを学び帰国。ご自身の設計で鎌倉で「鎌倉パッシブハウス」を建築し、日本で初めてドイツのパッシブハウス研究所の認定を取得しています。

講演は長いドイツやアイルランドでの生活や仕事の中から学んだヨーロッパの環境政策とカーボンニュートラル(※1)化を目指した家づくり。そして帰国して感じた省エネの観点から見た日本とヨーロッパでの環境意識や建築の違いなど、実例やデータを示しながらの判りやすくも背中を押されるような気持で聴かせてもらいました。

※1 カーボンニュートラル:(住宅などの)使用中にCO2が一切排出されない状態

R0021955_森みわ氏講演会

日本は政府が温室効果ガス排出量を2020年までに1990年比で25%削減することを表明したり、住宅をはじめ家電、車のエコポイントや減税など国策として色々と取り組みが始まってはいますが、こと建築分野に目を向け、さらに世界基準で自分(日本)の立ち位置を確認すると如何に遅れたレベルの低いことをしているのかがよくわかります。
環境先進国のヨーロッパと比較しても10年は遅れてるでしょう。

ヨーロッパでは既に2021年にはカーボンニュートラル化を義務付け、達成に向けて段階的に省エネ基準を厳しくしています。日本では次世代省エネ基準ですら義務でなく任意という情けない状態でこれでは省エネ後進国と言われても仕方がありません。



講演の中では、カーボンニュートラル化を実現するためにヨーロッパでスタンダード化しているパッシブハウスの建築手法を解説。日本にそのまま持ってくるには色々問題はありますが、考え方や基礎的手法は学ばねばなりません。

パッシブハウスを作るためは、何か技術的にアクロバットで最先端の理化学が必要なわけではなく、要約すれば、建物の外皮(壁や窓など)の断熱性のを上げて建物の熱損失を減らし、同時に日射を定量化して設計するなど、どちらかといえば既存の建築技術のレベルを引き上げ建築化するというもの。
それには適切な評価ツールや補完する技術やノウハウが必要だということもおっしゃっていました。

それではこのドイツ基準のパッシブハウスがどれだけ高性能か、断熱地域区分で日本の大部分を占めるⅣ地区の次世代省エネ基準と比べると3~4倍のスペック(省エネ性能)。ここでは詳しい断熱マニアな解説は省略するとして、建物の燃費がそのままそのまま3~4倍よくなる、そして快適に住まえる。そう理解すればイメージしやすいかもしれません。

そして、最後の課題は建築コスト。当然これだけの高レベルな住宅となると建築コストが少なく見積っても3~400万のオーダーでオンされてきます。今後は一部輸入品に頼る建材の国産化と量産化、日本に適した施工方法の確立などでコストダウンを目指さなくてはならないと感じます。



ヨーロッパ、特にドイツの環境政策は今や世界基準といえるでしょう。それに遅れること10年、いやそれ以上?の日本がいきなりジャンプアップするのは難しいと思いますが、我々建築サイドの意識改革と合わせて、エンドユーザの価値観を地道に導くための啓蒙や情報発信を続けていくしか近道はないと思います。

興味のある方は、森みわさんは著書「世界基準の「いい家」を建てる」を一読されてください。
そして、こうした超高性能な省エネ住宅に興味のある意欲的な方は当社も大歓迎。一緒に取り組んでいきましょう。



<関連リンク>
一般社団法人パッシブハウス・ジャパン
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4 Comments

Tetsu  

全部読みました。。難しい言葉もありました。汗

ヨーロッパの建築は素晴らしいものがあると思います。
今回旅行に行ってきて実感しました!

2010/10/08 (Fri) 19:54 | EDIT | REPLY |   

オガスタ相模  

読み終わりました。
貴方、あの本買ったっけ????

とりあえず、今日の打ち合わせの方が高性能に興味がございまして、Q=1.4程度でお話をします。
Q=0.7~1.0クラスは、まだまだですね。

2010/10/09 (Sat) 06:46 | EDIT | REPLY |   

masakazu  

Tetsuさん

全部読んでもらえてうれしいです。馴染みの無い言葉が多かったでしょうね(汗笑)

建築以外でもモノへの価値観や重きをおく部分など、EUから日本が学ばないといけないことは多いと思います。
逆に日本だから楽な事も多いのでしょうけど、旅行のお話しを伺う限り・・(苦笑)

2010/10/12 (Tue) 13:54 | EDIT | REPLY |   

masakazu  

相模さん

早い、もう読み終わりましたか。
国内の省エネ性能の勢力図としても、北海道がまず充填+付加断熱で標準化してから本州に降りてくるでしょうから新潟で一般化して市民権を得るのはまだ先でしょうね。

この本、私はまだ買ってません(汗)

2010/10/12 (Tue) 13:59 | EDIT | REPLY |   

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