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屋根は軽く見える方が美しい|屋根の見せ方

「住宅はどう造ったら綺麗に見えるか?」
そんなことは誰に頼まれることなく、もちろんお客さまから強要されるわけでもなく(苦笑)、日々静かに考えを巡らせているわけです。

言い切れるのは、設計的に意匠面を何も考えずに作ることは可能です。ですが、それは完成した住宅が建築的に端正かどうか、綺麗に見えるか、整ったプロポーションかどうかを保証するものではありません。(何も考えず造った方が施工的に楽なのは言うまでもありません)

建築のプロは別として、一般の方は理屈を通して目の前のものが美しいかどうかを認知することは少なく、大概は「なんとなく綺麗」「格好がいい」「他とどう違うかは分からないけど、こっちがよく見える」という曖昧な認知を示します。それが悪いということではなく、むしろそれが自然で当り前の反応です。
私はお客さまから、そんな曖昧な反応があった時はいい仕事ができたのだと思うようになりました。

建築意匠(デザイン)は、身体的に感じる住まいの豊かさというよりも、五感で感じる感性の豊かさであると考えます。
住宅は緊張から解き放たれ安らぎの場、精神的な豊かを設計を通じて実現するのも我々の重要な仕事です。



・・と、前置きが長くなりましたので本題に。
「 屋根(軒先やケラバ)は軽く見える方が美しい。 」 という話に続きます(笑)

ケラバを軽く見せる一工夫 | ケラバ垂木下地


「こがねの家」には、外部に屋根付きのカーポートスペースがあります。
その上に掛かる屋根は、2階の屋根と違い、人の目線近くまでぐっと降りてきます。更には玄関周りで雨をしのぐ目的でケラバの出が3尺もあります。

何も考えずオーソドックスな在来工法ですと、和小屋で小屋を組んで・・となるのですが、それでは屋根が重くうるさくなります。

今回は120%とは言えないまでも、コストコントロールしながら、2つの建築的工夫で下屋の屋根を作っています。

(1) 小屋組みを和小屋ではなく、登り梁形式とする。
(2) 一部のケラバ母屋を無くすために、ケラバ垂木方式を部分採用する。

そして、完成した屋根がこちら。

R0024539_屋根_ケラバ垂木下地

2間(約3.6m)スパンを飛ばしつつ、見上げてもすっきりと軽い屋根に仕上っています。

何がどうして?・・・はい、なんのこっちゃだと思いますので解説します(笑)



時間を遡って、小屋組みの工程を見ます。構造の登り梁(斜めに登っている梁)がよく見てとれます。
これでまずは小屋梁や小屋束を出すことなく屋根のラインをきれいに仕上げることができます。これが先の(1)の工夫。

そして、この登り梁のスパンが2間(約3.6m)あるので、普通ですとケラバ部分で垂木を受けるために中間に母屋が最低でも一本はいるのですが、それを無くするために先の(2)の工夫で、ケラバ垂木方式を部分採用。

IMG_0123_屋根_ケラバ垂木下地

下からではよく見えないので、上から見るとこんな状態。

IMG_0125_屋根_ケラバ垂木下地

垂木は通常は屋根勾配に沿って上から下へと流す部材なのですが、ケラバ垂木は垂木に直交して水平に(ケラバ方向に)伸びる部材です。

ケラバ垂木は、2×4(ツーバイフォー)構法では当り前の屋根の作り方。元来母屋を出してケラバの出を作ることができない2×4構法ではケラバ垂木方式でケラバを作ります。
在来構法だけやっていると馴染みのないケラバ垂木ですが、よい構法は適材適所で採用。

こうしないと、より大きな断面の登り梁を使って母屋を持ち出すしかありません。勿論中間に母屋が出るのも、完成した下屋の屋根として避けたかったという意図もあります。

ケラバ部分全てをケラバ垂木だけで持たせるには、ケラバが3尺も出ているのでツーバイ構法の仕様規定からいっても難しく、ケラバで母屋を全て隠そうと思うと、軒とケラバの張り出しを腕木方式にせざるおえません。
この辺は余裕があれば採用したいところです。


「母屋が邪魔なら全部隠しちゃえば」と言われそうですが、そうすると今度は破風板がバカでかくなって、野暮ったさ200%。屋根が重々しくなります。
コストと仕上った屋根の軽快さのバランス感覚、今回はこれが建築的回答。というわけです。



住宅設計は通り一辺倒ではなく、工夫ができる場所は無限にあります。
その答えや引き出しを持ち合わせているかどうかは、住宅会社、もっと言えば考える設計・施工スタッフの力量というわけです。はい、日々精進してまいります。。。


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