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キッチン背面収納、下駄箱、他|造作家具工事

「こがねの家」では大工達によって造作工事が進んでいます。
造作の中でも、今回は大工工事としての家具工事。住宅での家具工事は、大工による家具工事と家具屋による家具工事の2つに分けられます。

大工と家具屋での造作家具の違い


家具工事というと、通常は家具屋さんが工場で収納棚などの家具を作って、ほぼ完成品の状態で現場で持ち込み組み立てるという流れになります。
家具屋による製作家具で一番よいところは、工場で一定の機械設備があるところで製作しますので、細かな加工や細工、作り込みが可能であるところ。その反対に現場で組み立てることを前提としていますので、組立て上の一定の逃げが必要となります。その結果、壁や天井に無駄な隙間なくピッタリ目一杯のサイズで家具を作り付けることができません。

大工による造作家具のよいところは、先程の家具屋の長所短所とは逆で、現場に合わせて目一杯のサイズで隙間ゼロのジャストサイズで製作できることが最大のメリット。その反対に家具屋にかなわない点として、原則現場加工となりますので、加工する道具も大工の手道具が基本となり、あまり複雑な加工はできません。
大工による造作家具の基本は、ランバーコアなどの板材を寸法カットして、必要に応じて溝加工をしながら組み立てるというシンプルな家具工事に向いています。
また、作り付け家具として建物の一部として一体的に作り込むことができるため、室内インテリア性の面でも統一感のある印象で仕上げることができます。置き家具のような取って付けたような違和感がないのもよいところです。

家具類を大工で作るか、家具屋で家具工事として作るかの判断は、作るものの形状や仕上げ、可動部があればその形状などによってその都度判断することになります。
予算的には、大工工事で行う家具工事の方が安価に収まる場合が多いです。



造作家具それぞれの特徴はここまで。それでは「こがねの家」での造作家具工事へと進みます。
今回の家具工事は全て大工による造作家具工事となっています。

キッチン背面収納|造作家具工事


キッチンの背面の壁面にはいわゆる食器棚としてキッチン背面収納を作ります。
使う材料はシナランバーコアとシナ合板。これを図面で寸法を確認しながらカット、組み立てていきます。

R0024889_造作キッチン背面収納(食器棚)



天井目一杯まで使い切るように収納を作ります。
床から天井までクリア(隙間)ゼロで作ることができるのは大工工事ならではのメリット。

R0024876_造作キッチン背面収納(食器棚)

上の吊戸棚には正面には、後で建具が入りますので建具用のレール溝を予め加工しておきます。



ランバーコアで組立て、切断面の木口に木口テープを貼り、可動棚用の棚柱金具を取付けます。(写真には入っていませんが可動棚用の棚板もあります)ここまでで大工による造作家具工事は終わりです。
この後は建具屋で正面の引き違い建具や開き戸、スライドカウンターが入ってキッチン背面収納の完成となります。

R0025126_造作キッチン背面収納(食器棚)

正面向かって右下には冷蔵庫用のスペース。冷蔵庫の上はデッドスペースになりますので、扉付きで収納棚を設けます。
正面向かって中央から左は各種収納ゾーンで、天井側に上部収納。中央の中段は最も日常的に使用する食器棚スペース。
向かって左の中央は家電系収納スペースで電子レンジ置き場、それから建具工事になるのでまだ付いていませんが、左側にはスライドカウンターを付けて炊飯器やトースター用スペースとします。
そして中央から左に向かって足元には、扉なしでキャスター付き収納やゴミ箱を置けるスペースとして使えるようにしています。



これらレイアウトは、全て建て主さんの希望と使い勝手をヒアリング、相談しながら決めていきます。
家具屋でも大工工事でも同じですが、造作家具の良い点は、こうした使う人に合わせた無駄のないカスタムオーダーができるという点にあります。
インテリアショップで売られている置き家具では今一自分の使い勝手や収納量に合うものがない。限られた収納スペースをムダなく使い切りたいという方にはおススメです。

下駄箱(シューズボックス)|造作家具工事


玄関の下駄箱も造り付けで製作します。
こちらも事前にいくつか収納パターン提示、打合せさせていただき作ります。

R0024749_造作下駄箱(シューズボックス)

今回は吊戸棚なしのカウンター式の下駄箱としています。
中には傘を仕舞うスペースと、土間続きで長靴やブーツ類を収納できるようにしています。
奥の壁にスリッパが見えますが(笑)そこがポスト口。郵便物が投函されるとカウンターの上に乗るようにしています。

ここに可動棚が付き、後で正面に開き戸が建具工事として入って完成となります。

床下暖房エアコン収納ボックス|造作家具工事


こちらは収納といっても少し特殊な収納。
暖房方式を基礎断熱+床下暖房方式としますので、その暖房機(エアコン)が入る収納ボックス。

R0024798_床下暖房エアコン収納ボックス

こちらもランバーコアで箱を組んで、天板を乗せて完成。
ボックスの内側には白く見えるケイカル板を不燃板として貼ります。これは中のエアコンがもしもショートしたりした場合を想定した火災防止です。
正面にはこちらも後でガラリルーバーが付きます。

まとめ|収納の極意


住まいの中で、限られた広さ、面積を効率的に使うには如何にムダなく最大利用するか。
造作家具は一つの方法にすぎませんが、造り込む密度を上げること。使うのは住む自分たちですから人がどうあろうと使う個人が使いやすく、必要なものを必要な量だけムダなくレイアウトする。そんな自由な工夫を盛り込むことが快適収納の一歩。

そして、実は一番なのが新築を契機に、要らないものを思い切って断捨離していく。これが最も効果的です。

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2012.01.19 建具建込み、造作家具・建具の塗装

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