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構造材加工前の製品検査|工場製品検査

「北本の家」の構造材プレカットを前に、材木の製品検査を行いました。

工場は木材製材から乾燥~プレカット(機械加工)までを一貫して行っている地元の坂詰製材所さん。
広い敷地内にはいくつもの建屋が並び、原木の丸太や加工を待つ材木が所狭しと並んでいます。

R0025929_工場製品検査_木材材料検査

木材乾燥機


山から切り出した原木はすぐの状態では含水率が高く、そのまま使用すると割れや狂いが生じてしまいます。

昔はじっくり天然乾燥させ使用したり、建物の骨組みを組み上げてから木が乾燥するのを待って、狂いを直しながら工事を進めた時代もありましたが、今では機械で乾燥させて人工的に含水率を一定以下に下げて管理し使用する、いわゆる”乾燥材”の使用が当たり前となっています。

その木材を機械乾燥させる機械がこちら。

R0025951_工場製品検査_木材乾燥窯

乾燥釜なんて呼び方もしますが、坂詰製材所さんにはこのような乾燥機が合計3基設備され、構造材から羽柄材、フローリングなどの仕上げ材の乾燥をしています。

時代の変化と要請とはいえ、スピードと品質を求めることがどこかゆとりのなさを生む表裏一体で複雑な気分にもなりますが。。

越後杉|製品検査


場内には「北本の家」分として、既に乾燥を終え寸法仕上げが済んだ材木が検査を待っています。

「北本の家」に使用する材木は、基本的には地元新潟の杉材「越後杉」です。
越後杉は他県の杉と比べると一癖ありますが、地元で育って採れた木を地元で使う、”地産地消”の意義。輸入の外材に負けない地元林業の活性化、そして小さなコミュニティで生産~消費することで運搬エネルギーの省エネ化、二酸化炭素排出量削減でローインパクトな家づくりにもつながります。
こうした意味からも、当社では構造的には決して最上級の強度ではないですが、地元越後杉を使った家づくりを続けています。

製品検査は梁関係を特に重点的に行います。

梁がそのまま目に触れる化粧梁は殆どありませんが、構造的に欠点になるような乾燥割れや節を材料が使われる場所を図面で確認しながら不具合が起きないかどうかチェックしていきます。

R0025930_工場製品検査_木材材料検査

人工物ではないのが木材ですから、ある程度の軽微な割れや節はありますし、それが強度低下につながるわけではありません。(正確には、「越後杉」であれば県が品質基準を作り、割れや節の入りなど、ばらつきも含めて、統計的に試験データを整備し越後杉としての品質・強度データをオーソライズしています。)

ただ、見ていくと中には大きな荷重を受けながら仕口加工が入る場所の梁で、そこに使うには少し問題がありそうなものがありましたので、それは交換してもらうようにお願いしました。

R0025935_工場製品検査_木材材料検査

中にはもちろんこんなきれいな梁もあります。申し分なく合格です。

R0025938_工場製品検査_木材材料検査

集成材|製品検査


部分的に越後杉では強度不足な部分には、集成材を使用しますのでそちの確認もします。

越後杉のように丸太から切り出した無垢材(製材)は、慎重に検査の目を光らせる必要がありますが、集成材はそれに比べれば我々も安心して見ていられます。

R0025939_工場製品検査_木材材料検査_集成材

集成材は、割れや節などの欠点を取り除いた薄い挽き板を積層したもの。
集成材はJIS規格品で、JISの管理下で製造されたものがメーカーから入ってきます。強度も含水率も寸法もJISで保証されていますので、我々はJISのラベルで強度区分が設計通りかを確認します。(まさに規格品、製材品に比べれば100倍楽です(笑))

集成材一本、一本に貼られているJISマーク入りのラベルがこちら。

R0025945_工場製品検査_木材材料検査_集成材ラベル

最近はヤング係数がE120のものが取れにくくなっていると聞いていましたので、強度等級E105-F330で設計していましたが、入っているものが「E120-F330」。
ヤング係数(E105やE120の部分)は梁でいうとたわみ難さを表し、数値が大きいほど梁のたわみが少なくなります。
今回、集成材はすべてこのE120品でしたので、設計よりもよい材が入っていましたのでありがたくそのまま使わせていただくことになりました。

その他不合格品|製品検査


これは化粧梁として使う予定のものでしたが、乾燥後に割れが材料全体に入ってしまい残念ですが不合格品となったもの。

R0025948_工場製品検査_木材材料検査_乾燥割れ


乾燥機から出た時点のものでまだ仕上げていないので表面が荒れていますが、仕上げたとしても化粧梁に使うにはNGと判断。割れないものは割れないのですが、この辺は木の難しいところ。



こうして一通り製品検査も終わり、あとは加工を待つのみとなります。

中々毎度のように工場まで行って製品検査をする工務店もいないと思いますので、工場の方々には準備と精神的なプレッシャー(苦笑)をおかけしているとは思いますが、お陰で安心してすべての材料をお客さまの建物に使わせてもらうことができます。ありがとうございました。


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