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ダイライト等、面材耐力壁の施工ポイント

「北本の家」は構造計算に基づいて

・耐力壁の数と配置バランス
・床と屋根の水平構面に必要な強さ

を決めています。

構造構造計算をしない住宅に比べ、部材断面や耐力壁などの構造耐力要素が少しゴツくなりますが、経験や勘に頼らない工学的な視点で安全性が保証されるメリットは大きいです。

とはいえ、法的義務がない2階建て程度の木造住宅が構造計算付きで設計されることはまだまだ少ないのが現状。その理由は以前にもシリーズで書きましたが、作り手側の理由が大きいのです。

耐力壁|ダイライトの施工品質は釘で決まる


外周部の壁、内部の耐力壁は筋交いではなく、面材張りの耐力壁で作っていきます。
外周部は外壁材のガルバの準防火構造下地も兼ねたダイライト。内部の耐力壁は構造用MDFを使用します。

R0026319_ダイライトの施工


筋交いの場合は筋交い端部の留め付け方でその性能が決まりますが、ダイライトや構造用MDFなどの面材は、面材を躯体に留める釘の施工品質でその性能が決定されます。(勿論、耐力壁が取り付く柱と横架材の接合方法も同じ位大切)

素人目には適当な釘で適当に打っているように見えますが、耐力壁として所用の強さを発揮するには決められた釘で、決まった間隔(釘ピッチ)で留めていく必要があります。
なおかつ、(ここが重要)釘を打ち込みすぎないようにすることが施工管理上、最も大切です。

釘はJISのN50鉄丸くぎ(または同等以上)を使用し、幅91cmの面材毎に外周部では10cmピッチ(下の写真)で、

R0026321_ダイライト釘ピッチ

間柱部分にくる中通りでは20cmピッチ(下の写真)で留めていきます。

R0026323_ダイライト釘ピッチ

当社では長さはN50釘と同じですが、胴径がN50より一回り太い2×4工法用の釘、CN50釘を使用しています。

R0026325_CN50釘_ムラタマシンネイル

釘の打ち込み過ぎに注意


釘打ちは専用の釘打ち機を使用しますが、釘打ち機のエアー圧が強いと厚さが9mmしかないダイライトに釘がめり込みすぎてしまうので、エアー圧を調整し、どちらかというと、釘頭を少し残すくらいにして後は玄翁(げんのう=トンカチ)で手打ちするのがベストです。

R0026322_ダイライト釘打ち込み深さ

ダイライトの釘打ちの施工動画をアップします。釘打ち機で釘打ちした後、釘頭の最後を玄翁で打ち込んで仕上げているのが分かります。



メーカー的には釘頭のめり込みは1mm程度までとなっていますが、ダイライトを打ち付ける下地の木は自然素材。柔らかい所もあれば目が詰まっていたり、節があって固いところもあり均一ではない。
同じエアー圧でも釘は一様に打ち込まれていかないのが難しいところ。

とにかく、スピード優先でエアー圧を強めにして手打ちしなくて済むようバシバシ打っていくのはNGです。

崩壊の仕方と、力の伝達を分散できるメリット


ダイライトをはじめとする面材系の耐力壁が最終的に崩壊するのは、パンチングシアといって釘頭が面材にめり込み、その後、釘がそのまま残って面材が突き抜け外れてしまう壊れ方。また、釘が面材の端を引きちぎって壊れるせん断破壊などが大部分。
たかが釘と侮るなかれ、釘の管理は生命線とも言えます。

ダイライトなど面で作る耐力壁は無数の釘で力を伝えるため、仮に釘の一部に欠点があっても全体としてみれば即崩壊にはつながりません。この点は線材として、その両端でしか力を伝えられない筋交いよりも安全に対する余裕度が高いとも言えるでしょう。
具体的にいうと、筋交いは端部が崩壊したり、筋交いそのものが折れてしまうとその壁は一気に耐力が低下しますが、面材で作る耐力壁は仮に釘数本に欠点があっても即崩壊までにはいたりません。

筋交い工法を否定してはいませんが、どちらが構造的に優れているかと言えば、ダイライトを初めとする合板、構造用MDF、モイスなど面材耐力壁に軍配が上がるでしょう。

R0026346_ダイライト施工

そして、なによりこの記事を読んでいただければ、いくら優れたダイライトなど面材を使用しても、施工者としては「ただ張りゃあいい」、建て主さんも「筋交いじゃなくて、面材張りの壁仕様であれば安心」というのは短絡的であるのが分かっていただけれると思います。

次に床や屋根の水平構面にも触れようと思いましたが、長くなりましたのでここで一旦終了。
次回に続きます


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  • 2012.05.07 (Mon) 08:01 | YaMa_Home blog -新潟木の家 自然素材の注文住宅-
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