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鉄筋組み立て~配筋検査とそのポイント|基礎工事

「市野山の家」では先週で鉄筋組み立てが終わり配筋検査も完了しました。

先回までの工程「根切り~砕石~防湿フィルム~捨コン|基礎工事」の続きとして、鉄筋組み~配筋検査までをまとめました。

鉄筋組み立て|基礎工事(ベタ基礎)


前工程で完成した捨てコンクリートの上に墨を出し、まずは外周部の立ち上り部分(外壁の直下に当たる部分)、それから内部の地中梁を組み立てていきます。

P1000542_鉄筋組み_ベタ基礎工事

その後、スラブのスラブ筋組み立てに移ります。

P1000545_鉄筋組み_ベタ基礎工事

基礎の構造方法も含め、配筋や鉄筋量は全て構造計算に基づいて設計しています。(過去記事「構造計算で構造を最適化」)
構造計算をすると場所場所で最も経済的な基礎はどうあるべきかがわかります。つまり無駄な断面にならず、必要最低限の構造も見えてきます。時には物凄い断面サイズ、鉄筋量になったりも。

ただし、構造計算の結果そのままを現場にフィードバックしてしまうと、施工面で複雑になり、施工手間が増えかえってコストアップになります。また、複雑であるほど、施工ミスにもつながります。

そんなわけで、構造計算の結果を踏まえ、規格や寸法をある程度統一し現場レベルで無駄が出ない計画とします。
要するに、無理に最少断面や最少の鉄筋量にすることにこだわらず、鉄筋量やコンクリート量が増え材料費が多少増えてでも、施工を単純化し人件費を削減することがトータルでコストを抑え、尚且つ品質の安定にもつながります。


配筋検査|基礎工事(ベタ基礎)


鉄筋組みが終わると配筋検査。配筋状況を確認し図面との照合をおこないます。
ベタ基礎の鉄筋組みは殆どが現場組みとなりますので、ヒューマンエラーを探すのも配筋検査の一つの役割。

P1000566_配筋検査_基礎工事

記録写真を撮りつつ、鉄筋のピッチ、継手方法と定着長さ、鉄筋のかぶり厚、鉄筋相互のあき(間隔)を確認していきます。

P1000560_配筋検査_基礎工事



鉄筋のコンクリートかぶり厚は各部で最低寸法が異なり、基礎底盤部分、つまり土に接する部分では6cm以上と決められています。

R0028816_配筋検査_基礎スラブかぶり厚

そして、そのスラブのかぶり厚はピンコロ(写真中の四角いブロック)で決まります。このピンコロが一癖あって、小さいサイズのものが使われたり、縦横で長さが違うので短辺方向で使われるとかぶり厚が規定以下になってしまうので確認します。


指摘事項と是正内容|配筋検査


どの現場も完璧はありません。配筋検査を終えていくつかの不備が見つかりましたので、型枠組みの前に手直しをします。今回行った是正内容は以下の通り。

・内部立上り主筋の定着位置が異なる箇所あり。
 →正しい定着位置、配筋に。
・内部立上り筋の下端折り曲げ部分に主筋に相当するスラブ筋がない箇所あり。(割り付けの関係で外れていた)
 →主筋の追加。
・基礎立上りを貫通する配管スリーブに補強筋がない箇所あり。
 →補強筋の追加。
・島型の独立基礎配筋の剛性不足でコンクリ打設時にズレる可能性あり。
 →筋交い筋の追加。
・鉄筋のかぶり厚不足の箇所あり。
 →鉄筋位置の補正。


地中梁 配筋検査|基礎工事(ベタ基礎)


「市野山の家」では床下暖房をおこなうため、空調効率の点から床下空間は極力一室空間であることが望ましい。そのため、基礎内部は耐力壁や軸力を受ける部分以外は基礎の立上りを設けず、地中梁形式にしています。

この地中梁もまた一癖あって、木造住宅でベタ基礎&地中梁と称して根拠ない断面決定がなされているケースがあります。構造計算により決める以外にも、仕様規定化されている基礎スパン表を参照する方法もありますが、スパン表からは読み切れない配置条件も多いのは事実。
基礎の設計は原則構造計算によるとした方が安全ではないか?といつも疑問に思います。

そして、この現場で最も大きいサイズの基礎梁がこちら。

R0028807_地中梁配筋

地中梁の設計断面はW40cm×H35cm。主筋は上端筋がD19で4本、下端筋がD19で3本。たかだか2間(3.6m)のスパンですが、このサイズ。
木造住宅の基礎で使われる鉄筋はD10、D13、使ってせいぜいD16止まり。そんな中でD19は太い。
それでもD22を使わずに済んでほっとしています(苦笑)

鉄筋が太くなり、本数が混んでくると型枠内でのかぶり厚確保や定着長さの確保、鉄筋相互のあき(間隔)をとるのが難しくなってきます。
基礎のサイズを全体にアップすれば簡単な話ですが、そこは経済性との両天秤、板挟み状態なのでしっかり管理し乗り越えます(苦笑)

R0028808_地中梁_定着長さ

例えば、SD345、D19の定着長さはフックなしで“鉄筋径の35倍“、つまり、19mm×35=665mm。665mm以上は定着長さをとらなければいけません。

写真でも少し分かりにくいですが、定着長さが665mm以上取れているのがわかります。
それから鉄筋同士に十分なあきがないとコンクリートが回らないので、鉄筋のあきの確保も重要。鉄筋が細ければ難しくないのですが、D19やそれ以上になると木造レベルの基礎断面ではなかなか難しい。
この写真の場合も基礎梁の鉄筋を横、それから斜め上へと流して鉄筋のあきを確保しつつ定着をとっています。



配筋検査でのチェックポイントはまだまだありますが、長くなったので誌面の都合上(笑)この辺で。

鉄筋のフック付きとフックなしの話も書きたかったですが、それはまた別の機会に。
この現場ではフック付きとフックなしを併用しています(今までの写真でもチラッと写ってはいます)。
フックなしに見えるところは工場組み立ての組立鉄筋(溶接鉄筋)、フックが付いている部分は現場組みした鉄筋。どっちがどうで、何がいいという話はまたいつか。

最後に鉄筋組み立てが完了した全景を動画でアップ。




<関連過去記事>
2012.10.24 根切り~砕石~防湿フィルム~捨コン|基礎工事




「市野山の家」の過去記事は左のカテゴリー、もしくはこちらのリンクから連続でご覧いただけます。

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- 1 Comments

職務経歴書の書き方  

とても魅力的な記事でした!!
また遊びに来ます!!
ありがとうございます。。

2012/11/30 (Fri) 14:56 | EDIT | REPLY |   

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