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型枠組み~コンクリート打設(ベタ基礎一体打ち)動画付き|基礎工事

「市野山の家」の現場、先回の「鉄筋組み立て~配筋検査とそのポイント|基礎工事」の続きは、基礎コンクリートの打設前の型枠組み~コンクリート打設までの工程です。

型枠組み立て(浮き枠)|基礎工事(ベタ基礎一体打ち)


配筋検査が終わると型枠の組立に入ります。
「市野山の家」はベタ基礎。通常基礎のコンクリートは、スラブや基礎立上りの底盤部分を打ってから、その後立上りを打つという2回打ちが基本ですが、打継ぎをなくすためにベースと立上りを1回で打つ「ベタ基礎一体打ち」としています。

R0028835_型枠組み_浮き枠_ベタ基礎一体打ち

内側の型枠を浮かせる必要があるので、型枠組みには少々手間が掛かります。

R0028852_型枠組み_浮き枠_ベタ基礎一体打ち


ベタ基礎一体打ちの目的と効果


ベタ基礎一体打ちとしている理由は以下の通り。

(1)打継部分からの白蟻侵入の防止
この建物では暖房方式に基礎断熱+床下暖房を採用します。基礎断熱単体の場合にもリスク度は同じか近くなりますが、床下空間の温度が上がるとシロアリによる食害のリスクが高まります。
新潟は勿論、本州に広く生息するヤマトシロアリは12~30℃が最も活動しやすい温度とされています。
シロアリは僅かな隙間からでも侵入します。勿論コンクリートの打継部分からでも。そんなわけで物理的にバリアを造るのが一体打ちのベタ基礎コンクリートというわけです。
シロアリを防ぐ方法は他にも考えられますが、これが愚直で最も確実な方法です。

(2)打継部分からの水分侵入による鉄筋腐食の防止
一体にならず硬化してしまった部分をコールドジョイントと言います。打継部分がコールドジョイントとなってしまうと、そこからコンクリート内部に水分が侵入します。
水分侵入は基礎内部の鉄筋を腐食させ、コンクリートと鉄筋との付着力の低下、腐食すると錆が発生し、最悪は錆による膨張でコンクリート内部で爆裂、構造体としては機能しなくなります。

また、打継部分が原因で起きる内部からのコンクリートの中性化の心配もなくなります。

以上、大きくは上の2つの理由からベタ基礎一体打ちとしています。
一体打ちにしていないコンクリートがすぐさま上のような問題が発生するわけではないですが、予期できるリスクは手を打てるだけゼロにしたいという考えです。
実生活上のリスクとしては、(2)の鉄筋腐食やコンクリート中性化よりも(1)の白蟻(シロアリ)による蟻害の可能性の方が高いと考えています。


アンカーボルトの型枠セット


型枠の設置が終わると、アンカーボルトのセッティングをおこないます。

R0028836_アンカーセット_型枠固定金具

昔はアンカーボルトをコンクリートを打ってから固まるまでの間に手で差し込む(いわゆる「田植え」)ことをしていましたが、それではアンカーボルトの位置と高さの精度が出ませんので、コンクリート打設前に型枠に位置と高さを出して専用の固定金具で固定していきます。

R0028841_アンカーセット_アンカーボルトフック方向

アンカーボルトには先端(写真では下端部)にフックが付いています。
アンカーボルトを据え付ける際には、このフックも必ず型枠の内側(基礎の長さ方向)に向けるようにします。
細かいですが、フックの先端でもアンカーボルトのコンクリートかぶり厚を確保するためです。

現場指示はしていても、微妙に外に向いていたりしますので全数確認して、向きが甘いところはその場で修正していきます。


コンクリート打設|基礎工事(ベタ基礎一体打ち)


日を改め、いよいよコンクリートの打設です。

R0028862_コンクリート打設_ポンプ車

まずは、基礎の立上り部分の底盤、地中梁などスラブ面より低い部分を先行打設。

R0028871_コンクリート打設_ベタ基礎一体打ち

立上り部分の下を先に打ち、少し時間をおいてから立ち上がり部分を打つことでコンクリートの沈下を押えます。

その後、立上り部分を打設。

R0028875_コンクリート打設_ベタ基礎一体打ち


最後に、スラブ部分にコンクリートを打って完了。

R0028896_コンクリート打設_ベタ基礎一体打ち

通常であれば、ベタ基礎のベース部分を先に打って、後日立ち上がり部分の型枠を組み2回目のコンクリート打設という工程ですが、ベタ基礎一体打ちでは1日ですべてが完了します。


そして、脱型(型枠の撤去)した状態がこちら。

R0028929_コンクリート打設_ベタ基礎一体打ち

あのごちゃごちゃとした型枠ジャングルがなんだったかのような清々しさ。
キレイに仕上がりました。

完成してしまえば、どの基礎も同じように見えますが手の掛けようで全く別物になるのも基礎の奥深さ。
基礎もまた工場製品ではなく、現場で作る一品生産品。計画から施工、検査、管理と手を掛ける箇所が多く作り手の考え方や技術により大きくかわりますので難しいところです。

最後に、コンクリート打設の様子を動画でどうそ。




<関連過去記事>
2012.10.24 根切り~砕石~防湿フィルム~捨コン|基礎工事
2012.10.30 鉄筋組み立て~配筋検査とそのポイント|基礎工事



「市野山の家」の過去記事は左のカテゴリー、もしくはこちらのリンクから連続でご覧いただけます。

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