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構造材製品検査|加工前検査とその意味

先週ですが「市野山の家」の構造材の製品検査を行いました。プレカット加工前の材料検品。
加工して組んでしまってからダメ出ししても実際問題手遅れなので加工前に検品し不良判断したものは交換してもらいます。

R0028908材料検査


越後杉と将来の可能性


場所はいつもの坂詰製材所さん。ここでは原木の丸太から製材~乾燥~プレカットまでと一貫して行っています。

R0028901_原木丸太

事前に使う材料を用意してもらっていましたので、土台、柱を確認し、重点的には横架材関係を順次検品。

R0028903_構造材製品検査

主に使用する構造材は地元新潟の山で採れた杉「越後杉」です。
当社では可能なものは地産地消のものをという考えのもと、極力地の杉を使います。
ただし、構造計算に基づき部分的に大断面を必要とするところには外材の集成材も使います。断面が大きくなると製材(=無垢材)の越後杉では良材が確保しづらくなるのでこの辺りは止む無しの判断。
一応は県の越後杉ブランド認証材では「越後杉集成材」の規格はありますが、現時点では生産体制の関係で流通していないのが残念なところ。

機会ある毎に唱えていますが、新潟県産の杉は全国平均からすると外観上の問題も含めて決して上位クラスではないと思っています。これは気候や産地の山の環境があるので致し方ないこと。ただ、そうであればこそ、ラミナ(挽き板)にして集成材にし、品質の安定化を図っていくのがベストな道ではないかと。


横架材検査と交換品


今回は横架材関係では1本だけ、乾燥割れが目に余るものがあり交換を依頼。

R0028909_構造材製品検査_割れ

その他はどれも問題なしで合格。
個別の梁毎でのバラつきも少なく、大梁に使用するものも気になる大節もなく、同じ寸法、同じ長さの材の中でも使用場所の指定の必要もなしと判断。

R0028912_構造材製品検査_越後杉_梁材_横架材

越後杉以外には、梁には何本か米松、集成材を使用します。
米松も集成材も材料の強度区分が印字表示(ラべリング)されていますので、目視で強度区分を確認。設計時の指定強度区分のものかを確認します。

こちらが米松。JASの刻印と共にヤング係数を示すE110以上、乾燥材の乾燥区分を示すSD20。
米松も使われ過ぎたせいか昔に比べ時々不良と判断せざるおえないものが混じる時があるので気を抜けません。

R0028917_構造材製品検査_米松ドライビーム

そしてこちらが集成材。ラベルの強度区分表示「E120-F330」(Eは曲げヤング係数、Fは曲げ強さ)で品質確認。
集成材は、規格の厳格化と欠点を排除した良質なラミナだけど集成にするという集成材の特徴から、我々としても最も安心して使えます。要は管理が楽という意味。

R0028920_構造材製品検査_集成材_オウシュウアカマツ_欧州赤松

設計上の指定はE105-F300でしたが、それより上の強度区分のものが入っていましたが安全側なのでOK。


化粧柱の交換


今回の室内仕上げは和室もなく、柱が化粧とならない(=部屋に露出しない)大壁造ですが、1本だけ化粧柱がありますので忘れず確認。

事前に荒木から挽いて仕上げてもらったのですが、分を決めて(=仕上り寸法にする)仕上げてみたところ、荒木の状態では見えなかった小節が出てしまいました。しかも丁度それが目の高さあたりに。

R0028906_構造材製品検査_小節

4面化粧の四無(=4面節なし)の指定でしたので、やむなく交換してもらうことに。



邸別で個別に材料検査をしている住宅会社ってどれくらいいるんでしょうか?私の今までの経験でもかなり希少な部類だと思います。
昔のように大工の下小屋で手加工で材料を刻んでいた時は、自然と大工が木を見ながらいわば製品検査をしながら加工をしていましたが、今は黙っていると自分たちの良否判断が出来ずに加工が済んでしまいます。

極論、オール集成材であれば製品検査は不要と思いますが、製材(=無垢材)の場合は1本として同じものはありません。バラつきもあります。

机上で設計し、構造計算し安全を確認しても、最終的には相手は自然の揺らぎという幅を持った相手。ひと手間ではありますが、建て主さんに代わり最後まで面倒を見るのが我々の責務でもあると思います。


最後に、そんな一癖あってメンドクサイ我々のために(笑)時間を割き、準備していただいた坂詰製材所の担当者さま、関係者さまには感謝いたします。ありがとうございます。


関連過去記事


2012.04.17 構造材加工前の製品検査|工場製品検査
2011.11.04 構造材の材料検査




「市野山の家」の過去記事は左のカテゴリー、もしくはこちらのリンクから連続でご覧いただけます。

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