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庇と軒は雨をしのぎ、日射と対話する。軒先換気も名脇役。

日本は年間降水量が多く、夏は亜熱帯のように蒸し暑い。雨が降れば窓を閉め、降水量が多いと雨漏りのリスクも増える。
開口部は雨仕舞いがきちっとなされ、長期にわたって雨水の侵入から住宅を守る必要があります。

こうした雨水から“閉じる技術“とは反対に、春・秋など過ごしやすい気候の時には積極的に窓を開放し通風もとりたい。
そして、四季を通じて刻々と変化する日射の影響。夏はギラつく日射を遮り、逆に冬は積極的に太陽熱を光を取り入れたい。

こうした雨水や日射との関わり方を建築的に考え、住宅の機能として装備していかなければ快適な住環境を作ることはできないのです。

真夏の太陽がダイレクトに入る軒の出のない家、雨をしのぐ庇がない家、昔の日本家屋に当たり前にあった装備が新興住宅地を歩くと見当たらない・・・何かが違う、足りない。
そんな答えがここにあります。

アルミ小庇|雨をしのぎ、雨水侵入を防止


「市野山の家」の開口部の中で、軒で守られていない全ての箇所にはアルミ小庇を設置しています。

R0029477_窓小庇

住宅で起きる不具合の中でも窓からの雨水の侵入、すなわち雨漏りは統計的にもトップクラス。昔に比べればサッシの構造や納まりも改良され、リスクが減ったとはいえ、壁に大きな穴をあけていることに変わりはありません。

小庇には、そんな長期にわたる雨水の侵入から窓を守る役割と、庇が少しでもあることで、小雨程度ならば窓を開放し通風が取れるという住み心地も獲得できます。

R0029347_窓小庇

人がツバ付き帽子を被って雨の中でも顔を守るように、住宅もこの小庇で住み心地と安心を獲得できるわけです。

ただこの小庇、安直なものですと外壁を張った後に設置するという納まりのものもあります。確かにその方が簡単ですが、それでは雨を壁の中に入れない漏水回避の点ではまったく役に立ちません。
施工的にはこちらの方がひと手間ですが、外壁を張る前に設置し、納まり上確実に水を切ることが重要です。


キャノピー|深い庇で四季の日射を制御する


「市野山の家」のボリュームは、大きなボックス型をしており、南面には大きな軒(キャノピー)を設けて四季に通じて変化する日射に対応します。
夏に最も厳しい西日はというと、ラッキーなことに、隣地建物により完全に遮断される好条件なのはありがたい。お隣さんに感謝(笑)

R0029287_軒の出_庇_キャノピー

太陽の日差し、日射角度は四季によって変化します。夏場は太陽高度が高く、冬場は反対に太陽高度が低い。
窓からの陽の入り方で考えると、夏は窓から近い場所の床だけに陽が落ち、冬場は反対に太陽高度が低いので窓から離れた奥にまで陽が入ります。

こうした太陽の特性を把握し、さらに窓の大きさや位置関係を加味するとその場所に最適な“軒の出“がわかります。夏は陽を遮り、冬はありがたい陽の光と熱を獲得する。そんな機能がこのキャノピーにはあります。

「市野山の家」は、南面の壁が総2階で上にあがっていますので、1階部分の窓から入る日射の影響を制御するために、軒を特に深く設計しています。
これで軒の出が1間(約1.8m)。下から眺めると大きく深い庇で守られている感覚になります。


軒先換気は見た目控え目、機能は充実|パンチングメタル


庇つながりで、軒先に使う換気部材の話を。

小屋裏に溜まった熱を効率よく自然換気していくには、外気の入り口と出口が必要です。軒先には小屋裏換気用にパンチングメタルを使った軒先換気口を軒先全周に設けます。

この棟側の軒先が小屋裏の熱の出口になりますが、出来るだけ大きな開口量を確保したいが、既成品の換気口は今一なものばかり。というわけで、当社では毎度のディテールですが、パンチングメタルを軒先換気口部材として使用します。

R0029289_軒先換気通気パンチングメタル

まだ外壁と軒先の水切り板金が入っていないので、今一ですが、完成すれば軒先廻りは十分な換気量を確保しつつ、軒裏に一本ラインが通った控え目な仕上がりになってくれます。

目立たないのに、働いてくれる。これぞ名脇役。


関連過去記事


(軒、庇関連)
2012.05.24 小庇で雨を切り、快適長持ち
2011.12.08 窓上には小庇|過ごしやすさと耐久性アップ
2010.08.06 窓の上には小庇
2010.07.20 開口は景色を切り取る
2009.05.25 庇の価値とは
2009.10.30 竣工写真アルバム - その2 -(1.8mの深いキャノピー解説含む)

(軒先換気関連)
2012.05.15 棟換気+軒先換気|小屋裏換気の理想形
2010.07.30 屋根材と小屋裏換気で熱と向き合う
2009.06.10 換気面戸の設置




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