YaMa_Home blog -新潟木の家 自然素材の注文住宅-

自然素材とテクノロジーを匠が活かす。心地よいデザインと高い断熱・構造性能を目指して・・・山口工務店

木工事開始|金物補強で耐震改修、床の断熱改修

「坂井の家リノベ」は昨年末までで解体と基礎工事が終了。年明けから木工事が始まっています。

R0030015木工事床下地

内部を一旦スケルトンにして一からの木工事。
まずは床下地から始まって旧建物にはなかった床の断熱材施工、耐震壁の新設に合わせての柱の上下(柱頭柱脚)の金物補強を行いました。

耐震改修|柱頭柱脚金物の取付け


耐震改修で既存の筋交いの代わりに新たに耐震壁を追加していくわけですが、耐震壁が取り付く柱の柱頭柱脚には金物を取付けます。

P1000944柱頭柱脚金物補強

いくら耐震壁を設けても、地震を受けた際にその壁の強さを発揮する前に柱や梁の接合部が先行破壊してしまえば意味がありません。
耐震壁とその接合部は一対として考え、耐震壁が壊れる前に接合部が先に壊れない(≒柱や梁が外れない)ように設計しなければなりません。

欲を言えば力を流す梁の状況(継手・組み方)、土台と基礎のアンカー接合、基礎の構造など周辺にも配慮が必要ですが、リノベのような改修物件ではどこまでを改修範囲とするかは、予算と安全上の優先順位などから範囲を決めていきます。


新設する柱には「後施工金物」


間仕切り変更のため新しく柱を立てる場所で、尚且つその柱に耐震壁が取り付く場合にはそれ相応の柱の接合方法を取ります。

非構造の柱であれば取付けの方法は問いませんが、耐震壁により柱の引き抜きやせん断力を受ける場合には、構造的にも確かな接合方法が求められます。

柱の上下には普通、柱を削ってホゾを作って土台や梁に差し込み、そして金物を取付けます。しかし、既に土台や柱が出来ている部分に上下にホゾを作って入れることは建物を持ち上げない限り不可能。そんな場所に使うのがこの金物。

R0030021後施工金物_プレート型

・「後施工金物<柱頭・柱脚用>」(カネシン社)

土台の上端と梁の下端にこのプレート型の金物を取付け、柱にはプレートを挿入するスリット加工をし横から滑り込ませれば施工可能という優れもの。

P1000965後施工金物_プレート型

写真では少し分かりにくいですが、柱はセンターに挿入された後施工金物のプレートとドリフトピンで接合されています。

引き抜き力だけであれば、通常の後付の補強金物でよいのですが、ポイントはせん断力を負担するホゾの役割も担うということ。
※通常の後付の補強金物は、ホゾが本来負担するせん断力は負担しないという前提で金物が設計されていますので誤解なきよう。


断熱改修|床断熱


旧建物は残念ながら床は無断熱でしたが、改修部分にはしっかり断熱材が入ります。

R0030013床下地_床断熱フェノールフォーム

断熱材にはフェノールフォーム(商品名「ネオマフォーム旭化成社)を使用し、床下地の根太間に充填していきます。

R0030014_フェノールフォーム_ネオマフォーム断面

断熱材の厚さは根太の高さと同じ60mm。

フェノールフォームは断熱材の中でもトップクラスの性能で、熱の伝えにくさを表す熱伝導率は0.020W/mK。(数字が小さい方が高性能)

密度16Kの高性能グラスウールが0.038W/mKですので、高性能グラスウールと比べても53%の厚さで同じ断熱性能になります。(16K高性能グラスウールの114mmに相当)
根太間だけで断熱しなければならないという限られた範囲で最大の断熱性能を目指します。

木材熱橋比率を減らすため、できるなら根太工法ではなく大引き間に落とし込みとしたいところですが、リノベの場合は既存部分の高さと合わせる必要があったり、そもそも水平が出ていない土台の不陸調整の為にもこうして根太工法を作用する場合が多くなります。




床下地が終わると次は壁。壁にも断熱改修で断熱材が、耐震改修で耐震壁が取り付きますが、まずはその前に下地作り。
既存筋交いを撤去し、断熱材を壁厚さ分入れるために、既存の貫を撤去、代わりに間柱の取付けをおこないます。
古い建物は仕事をする上で都合が悪いことが多いのでその分新築工事よりも時間がかかり現場はゆっくり進みます。




「坂井の家リノベ」の過去記事は左のカテゴリー、もしくはこちらのリンクから連続でご覧いただけます。

インフォメーション


■□ 問合せ先 □■
自然素材を使ったシンプルで快適、心地いい家づくりを目指しています。詳しくはwebをご覧ください。

新潟木の家 自然素材とテクノロジーを匠が活かす|山口工務店
TEL : 0250-62-0318
FAX : 0250-62-7977
E-mail : yamahome@chive.ocn.ne.jp
blog左のメールフォームからもどうぞ

■□ Facebookはじめました □■
山口雅和 Facebook個人アカウント(Facebookアカウントが必要です)
山口工務店 Facebookページ(どなたでもご覧いただけます)
FBページでは、BlogやTwitterで書いた事に対する追記や番外情報なども書いてます。

■□ 直近web更新 □■
(1)2012.07.09 トップページに「北本の家」完成見学会の案内を追加
(2)2012.01.13 トップページに「こがねの家」完成見学会の案内を追加
会社バナー
ホームページをリニューアルしました。
当社の住宅に対するスタンス、設計コンセプトなどかみ砕いた説明をしています。
関連記事

0 Comments

Leave a comment