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壁・床構面の施工と構造検査|設計と現場管理は一体に

業務に追われてブログ更新が遅れていますが、「弁天橋通の家」は順調に工事が進んでいます。

構造絡みの確認及び是正状況を総括します。

内部耐力壁の施工状況と是正内容


外周部の耐力壁は、工場生産品の断熱壁パネルなのでパネルの留め付けだけ管理すれば事足りますが、内部に作られる耐力壁は従来通りの完全現場施工。

R0032254合板_MDF耐力壁釘めり込み是正打ち増し

そうすると今回のような面材張り耐力壁特有の施工不良が発生しやすくなります。

地震時など建物に水平力が加わった際にはこの面材が力を負担するわけですが、その力を伝達する要素が“釘”です。

恐らく張りはじめと思われる数枚の耐力壁で釘のめり込み過ぎ箇所が。

R0032246合板_MDF釘めり込み過ぎ

今こうした箇所の釘打ちは、エアーの力を利用した釘打ち機による機械打ち。エアーの圧力が強いとこのような釘のめり込み過ぎが発生します。手打ちであれば起きようがない現象です。
釘のめり込みは構造用面材の種類によって1mm~3mm程度の範囲で施工マニュアルの中でめり込み許容量が規定されています。

現実の現場では、打ち込む先の母材(柱や梁)の硬さも節に当たるところは硬かったり、節がなくとも硬い柔らかいがあるので難しいところですが、施工方法としては、
“エアーは弱めに調整し多少釘頭を残すくらいで機械打ちを打ち終え、最後は玄能(金づち)で手で打ち揃える。”
これが間違いのない施工方法です。


今回のはめり込み過ぎの面材の箇所は全周もう一度めり込みが生じないよう打ち増しすることで是正することにしました。

R0032257合板_MDF耐力壁釘めり込み是正打ち増し

釘の打ち増しも完了しこれで設計通りの所定の耐力壁(壁倍率2.5倍)として評価できる状態になります。

R0032265合板_MDF耐力壁釘めり込み是正打ち増し

机上で設計しても現場で実行が伴わないとまさに絵に描いた餅。設計と施工は夫婦関係で切っても切れません。


水平構面の施工状況|構造用ビス「ネダノット」


2階の床下地は24mmの構造用合板を梁に直張り。構造的にはこれが水平構面となり地震時に水平力を負担します。
構造力学的には床が地震力を一度受けて、各壁の耐力壁に力を伝達します。となると床をしっかり作ってあげないと、先ほどの壁の耐力壁も十分機能しないことになります。

水平構面の考え方については過去記事「キューブ構造が強さのカナメ|水平構面の性能アップ」を参照。

通常、構造用合板を直貼りする際はN75の釘で所定の釘配列とピッチで留めるけますが、当社ではより強い水平構面ができる構造用ビスを使った接合方法をとっています。

R0032239水平構面_構造用合板_構造用ビスネダノット

構造用ビスには「ネダノット」(東日本パワーファスニング社)を使用します。

R0032240水平構面_構造用合板_構造用ビスネダノット

ネダノットはビス配列とピッチで床倍率をコントロールできますが、今回は

<構造用合板24mm、直張り川の字釘打ち、ネダノット@150>
・床倍率:2.3倍
・単位長さあたりの許容せん断耐力:4.50(kN/m)

今回「弁天橋通の家」の構造設計では、床はそれほど厳しくなかったのでこのネダノット仕様は余力を十分持った仕様になっています。
建物によってはこれがギリギリ余裕なしということもあるのでそんな時は結構苦労します(笑)


構造計算をしていると、建物全体の中で部材や構造要素でどこに余裕があって、どこに余力がないなどが詳細にわかるので、それが様々な状況での現場判断に役立ちます。
構造計算をしない一般の4号建築としての設計ではこうはいきません。色々とグレーですから。


関連過去記事


2012.11.26 水平構面を強化する理由|構造用ビス ネダノット
2012.05.07 床・屋根構面の作り方|水平構面の施工ポイント
2012.05.01 ダイライト等、面材耐力壁の施工ポイント
2011.11.26 キューブ構造が強さのカナメ|水平構面の性能アップ



「弁天橋通の家」の過去記事は左のカテゴリー、もしくはこちらのリンクから連続でご覧いただけます。

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