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基礎配筋のポイント|配筋検査は厳しくきっちりと

「山田の家」の基礎は、鉄筋の組み立てまで完了したので配筋検査を行いました。

DSC01398_基礎配筋検査_全景

自主検査とはいえ、下手な外部検査員より隙なく厳しいと思っています。

基礎の鉄筋組み立ては現場で職人の手によって行われます。職人たちも真摯に仕事をしてくれているわけですがそこは人間がやること、図面の読み落としや、やり忘れがありますのでそこを現場管理としての配筋検査で補うわけです。


スラブ配筋のピッチ


基礎の配筋は全て構造計算に基づいて厳格に決まっています。
全て意味がり配筋していますので、配筋検査ではまずは「図面通りの配筋になっているか」が大前提。その他に「鉄筋のコンクリートかぶり厚」や「定着長さ」「鉄筋相互のあき寸法」などなど細部を確認していきます。

基礎の床板にあたるスラブ配筋はこの建物では@300(300ピッチ)、@150、@100がありますのでそれぞれ確認。

P1020610_基礎配筋検査_スラブ筋ピッチ


地中梁の配筋状況と定着長さ


基礎内部には様々な大きさの地中梁が配置されています。
これは床下エアコン暖房をする際に床下空間を極力区画しない一室空間とするため、内部で基礎の立ち上がりを無くすためのものです。

考えなしに基礎の立ち上がりを無くしてしまうと構造的にはスラブを支えるものがなくなりますのでスラブを受ける梁としての地中梁が必要なのです。
地中梁は、コンクリートを打ってしまうと見えなくなってしまいますが建物が存在し続ける限り、建物の重さを支えや地震などの力を負担してくれます。

そして、この建物で最も大きな地中梁がこちら。

DSC01346_基礎配筋検査_地中梁

幅40cm×縦35cmの梁型で、配筋は上端筋が4-D19(19mmの鉄筋が4本)、下端筋が4-D16(16mmの鉄筋が4本)という構成です。

普通の木造住宅の基礎ではまず出てこない配筋。それでもD22とかにならなくてよかったと思っています。

地中梁はいわば鉄筋がカゴ状に組まれて梁型を作っていますが、その梁端部は鉄筋が接続先にしっかりと定着して(飲み込まれて)いなければいけません。

梁の端部の鉄筋の定着状況がこちら。写真下方向から伸びた地中梁が外周部の基礎に当る部分。

DSC01349_基礎配筋検査_地中梁_鉄筋定着長さ

赤いクリップがされた鉄筋が上端筋D19、青いテープが巻かれた鉄筋が下端筋D16です。
鉄筋同士が重ならないよう放射状に定着を取っています。

鉄筋の定着長さもD19では35d以上(=鉄筋径の35倍以上)必要です。
つまり35d=35×19mm=665mmの定着長さが必要で、それ以下では定着不足になります。

鉄筋の定着長さは使用する鉄筋の種類、コンクリート強度、フック付き有無により異なりますので間違いがないようにします。


配管貫通部分の補強筋


基礎外周部には外部から水やお湯、排水などの設備配管のために貫通するスリーブが必要です。
こうした部分はコンクリート打設後にコア抜きで孔を空けては鉄筋を切断しかねませんし、手間も掛かりますので予めスリーブ管を設置します。

これは床下エアコン用のスリーブ配管。こうしたスリーブ管の周りもしっかりと補強筋を設置しなければいけません。

DSC01337_基礎配筋検査_配管スリーブ補強筋_コンクリート被り厚さ

もちろんこのスリーブ管の周囲でもコンクリートと鉄筋の被り厚は確保しなければいけませんので、楽だからという理由で基礎の鉄筋脇に沿えて縛りつけるようではNGです。

写真でスリーブ管上下にV字状に配置した鉄筋が補強筋。かぶり厚も基礎本体の鉄筋、補強筋とも十分に確保された理想的な施工例です。


配筋検査による指摘事項と是正内容


良いことばかり書いて終わってもいけませんので、最後に今回の検査での指摘事項と是正指示内容を列記。

DSC01374_基礎配筋検査_指摘事項_被り厚_鉄筋定着不足_主筋_縦筋

・内部基礎立ち上り:下の主筋がない箇所が複数あり (写真左上)
・内部基礎立ち上り:外部基礎との接続部分であばら筋がない箇所あり (写真右上)
・地中梁下端からスラブ上に上がる補強筋:スラブ上に飛び出しかぶり厚不足 (写真左下)
・地中梁の梁-梁接続部分での定着不足ヶ所あり (写真右下)
・地中梁の外周部基礎への定着忘れの鉄筋あり
・地中梁あばら筋の幅が狭く主筋の鉄筋相互のあきが不十分な箇所あり

以上全ての修正が済めば、残りの型枠が組めます。

コンクリートもベース部分と立ち上がり部分の一体打ち、しかも今回は高基礎というダブル条件ですので、コンクリートを打つまでにはしばらく掛かります。

関連過去記事


2013.05.15 基礎の配筋検査|第三者機関よりも厳格な検査
2012.10.30 鉄筋組み立て~配筋検査とそのポイント|基礎工事
2011.11.01 基礎工事|鉄筋組み~配筋検査
2013.05.13 基礎立ち上がり縦筋(あばら筋)にフックは必要か?に回答


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